自覚のない不眠

不眠症であるのに、そのことを自覚できない場合もあります。これは、睡眠時間は充分にとれているのに、睡眠の質が悪い場合に多いのです。

つまり、「8時間寝たから充分」と思っていても、昼間に眠くなったり、仕事をしていても集中できなかったりするのです。

また、自覚のない不眠症の場合は事故のリスクも高くなります。自分の健康状態が良好でないことを判断できないために、用心することをしないからです。

そのほか、仕事や勉強の効率が悪くても不眠が原因だと気づかないと治療に繋がらないため、いつまでも成果が出ないことになってしまいます。不眠によるストレスで胃腸障害など他の病気を併発する場合もあります。

このように、不眠症を自覚することは大切なことです。ただし、自分では気づかない場合が多く、家族や周囲の人が気づいてあげることが必要です。

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医師の認定

不眠症であると思ったら、専門医の診断を受けましょう。カウンセリングを中心に、自分の性格や、仕事の内容なども理解してもらい、生活改善を主に指導を受けることが望ましいと言われます。

しかし、生活改善だけでは症状が改善しない場合もあります。そのときは投薬を受けることになります。

専門医は症状が悪化するような悲観的な所見は言いません。医師の指導に素直に従うことが早期治療につながります。

不眠症の場合、一番大きな原因はストレスです。ですから、自分の自覚症状と医師の他覚所見にギャップがあると思うと、うまく信頼関係を築けません。そのようなときは、「自分はこう思うのですが」と正直に言い、次のアドバイスを受けるようにしましょう。

不眠治療は長期にわたる場合も多いので、どうしても医師と信頼関係が築けない場合は、病院を変えることも必要になってきます。

しかし、猜疑心だけで医師を転々と変わると、決して良い結果にはつながらないので、気をつけましょう。

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自覚のある不眠

不眠と安眠の線引きは難しく、したがって、不眠症であっても自覚できる場合と、できない場合があります。

不眠症であることを自覚していれば、自分の健康状態が良好でないこともわかるので、日常生活の中でさまざまなコントロールをすることができます。

また、不眠症を改善しようという気持ちが起きるので、治療へとつながりやすく、不眠症を自覚していることはよいことのように思えます。

しかしながら反面、自分が不眠症であることを自覚することによって、それがストレスとなり、さらなる不眠に繋がる場合もあります。

今日は眠れるだろうか、と心配になり、布団に入っても不安な状態でいると、なかなか眠れません。また、「自分は薬がないと眠れないのだ」と思い込んでしまうと、本当に薬がなくては眠れなくなってしまいます。

このような症状を改善するために精神安定剤や抗うつ剤を必要とする状態になることもあるのです。

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睡眠の個人差

人によって理想的な睡眠時間は異なります。よく8時間が理想とされていますが、必ずしも8時間眠らないと不眠であるとは言えません。

ノンレム睡眠とレム睡眠の周期は90分ぐらいといわれています。したがって90分の倍数、つまり1.5時間の倍数の睡眠時間をとることが理想的です。そういう意味では6時間睡眠は1.5時間の倍数であり、不眠とは限りません。

ただし、この周期も必ずしも一定とは限りません。つまり、不眠の規準は人によって異なるのです。これは人によって体内時計が異なるということでもあります。

ちなみにシンガポール人の体内時計は長時間労働社会に適応していて、長時間の労働にもかかわらず、きちんと睡眠時間がとれているということです。

このように、睡眠と日常生活は密接な関係にあり、人それぞれの日常生活が多様化している現在、体内時計もさまざまです。体内時計をうまくコントロールできるかできないかで、睡眠の時間や質に影響がでてくるのです。

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睡眠のリズム

入眠時にはまずノンレム睡眠になります。その後90分ほどでレム睡眠に変わります。このノンレム睡眠とレム睡眠の周期は繰り返し行われ、ノンレム睡眠の深さは次第に浅くなっていきます。

寝つきが悪いとノンレム睡眠に入れません。この寝つきの悪さが不眠の大きな原因となります。これは体温調節と密接な関係があります。

人間は、眠り入るときに深部体温を下げようとします。そのため入眠前に末梢血管の血流をあげ、体温があがる仕組みになっています。

この、体温を上げることは大切です。したがって冷え症などの理由で不眠になることもあります。よく、子どもの手が暖かくなると眠い兆候だといわれるのは、このようなメカニズムによるものです。

また、布団の温度は33度にあがるとされています。このときに余分な体温を奪われたりすると、不眠につながります。急速な温度変化に対応できるように、湿度調整などをするとよいでしょう。

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